LM25085は小型パッケージで広い入力電圧範囲をカバーする手頃な価格のスイッチングレギュレータです. 同様のLM3489と比べて優れており\LM3489は動作周波数が高すぎて過熱する傾向があります. LM25085は放熱性を高めるためのパッドを備えており\設計式も分かりやすいですが\手計算では面倒です. この標準設計ではゲート電荷がわずか40nCのVishay Si7465 PチャネルMOSFETを使用しています. LM25085の消費電力はMOSFETのゲート電荷に直接比例するため\これを最小化する必要があります.
R3とC3は積として機能します.例えばC3に0.01uFのコンデンサを使用する場合\ 計算結果のR3を3で割って調整してください.
入力電源の立ち上がりが非常に速い場合\または電源が入った状態で入力電圧を印加した場合\ レギュレータが起動しない問題が発生しました.立ち上がりの遅い電源では正常に起動しました. 立ち上がりの速い電源では\RTがLowになりエラー状態を示し\レギュレータの出力電圧は ほとんどゼロになりました.入力電圧は24Vで\レギュレータの出力は12Vの設計でした.
この問題はインダクタの値を下げることで解決しました.インダクタが飽和してレギュレータ内部の 過電流保護が作動していたのではないかと推測しています.同じシリーズの低いインダクタンス値の インダクタは\高い値のものより飽和電流が大きいためです(これはあくまで推測です).