この計算機は\カスコード増幅器のバイアス電圧・電流レベル\利得\周波数応答を計算します.
カスコード増幅器は高利得かつ広帯域特性を持ちます.第2のトランジスタをコモンベース電流バッファとして使用することで\ コモンエミッタ増幅器のミラー容量制限を克服し\桁違いの利得帯域幅積を実現します.必要なのはトランジスタを1個追加することと\ 適切な動作マージンを確保するためにより高い電源電圧が必要なことだけです.
このカスコード増幅器の利得はRC/RE2の比で決まります.帯域幅を増やすにはRE1とRE2の和を最大化してください.
実用的には\2MHz以上の周波数では出力段の負荷による周波数特性の低下を防ぐため\ 第2のエミッタフォロワーバッファ段が必要です.1MHzのオシロスコーププローブの容量でさえ\ この増幅器の周波数特性を2MHzでロールオフさせてしまいます.オシロスコープで周波数特性を測定する場合は\ バッファを介してカスコードの出力を測定してください.
VB1= R3/(R1+R2+R3)
VB2= (R2+R3)/(R1+R2+R3)
VE1= VB1-VBE
VE2= VB2-VBE
VC1= VE2
VC2= VP - IC×RC
RB1= R3×(R1+R2)/(R1+R2+R3)
IB×RB1 + IB×β×RE+VBE=VB1
IB= (VB1-VBE)/(RB1+β×RE)
IC= β×IB
gm= IC/25mA
rπ=β/gm
RE2が0Ωの場合:
A= -gm×((RL||RC)×(R2||R3))/(R23+RS)×(rπ/(rπ+Rx+(R2||R3||RS))
それ以外の場合:
A= -(RL||RC)/RE2
Rxは通常10-30Ωで\計算機では20Ωを使用しています.
fT= gm/(2π×(CBE+CBC))
f1= 1/(Rin×(Cbe+2×Ccb))/(2π);
f2= 1/(RL×Ccb)/(2π);
第1極周波数が支配的となります:
BW= f1;